誰も言わなかった薪ストーブの話

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薪のストック場所はありますか?


[木」をもらえても、それを「薪」にするには適当な長さに切り、割り、
乾燥させる必要があります。
 薪ストーブの燃料としての「薪」は、乾燥している事が条件です。
通常、薪として使える木の含水率は20%前後と言われていますが、ここまで乾燥させるには木を割って1年以上はかかります。

 ところがまだあります。1年かけて乾燥させた薪を、ひと冬で使い切ったとすると、
翌年はもうないことになります。つまり、薪ストーブを毎年使い続けるには、
少なくとも2年分の薪のストックが必要だということになります。

 前述した薪の使用量で考えれば、1シーズン240束〜360束。膨大な量です。
おそらく車一台分くらいの容積は優に必要。しかも屋根をかけなければなりません。
果たして自宅に薪を置くスペースが確保できるでしょうか? 

 私は「薪のストック場所が無いならあきらめなさい」と言っているわけではありません。
都会には都会の、現代には現代の、住宅事情やライフスタイルにあった薪ストーブとの
付き合い方があることをお伝えしたいのです。
 
 よく言われている「薪ストーブ1台で全館暖房が可能」とか「薪ストーブ
なら朝まで暖かい」という言葉をやみくもに信じてはいけません。
あなたの家に薪のストック場所はあるのか? 
もし無いなら、無理せず、薪ストーブの使い方をあなたの暮らしに合わせればよいのですから。

 薪小屋を作らなくでも、軒下や車庫の一部などを利用することもできます。
ストックできる分だけ薪を確保することにして、
薪ストーブは家族もそろう週末だけ楽しむとか、夜だけ使うとか、
他の暖房器具を併用するとか、足りない薪は買うことにするとか……。
それでも薪ストーブライフを堪能することはできますし、
そうした使い方でも薪ストーブは充分に存在感を示してくれるでしょう。

 どんな暮らし方に当てはめても、変わることのない炎の魅力、それこそが薪
ストーブの生命だと私は思っています。