誰も言わなかった薪ストーブの話

HOME > 薪ストーブの選び方1> ライフスタイルに合わせた薪ストーブを選ぼう

ライフスタイルに合わせた薪ストーブを選ぼう

薪ストーブを選ぶときは、まずご自身のライフスタイルを把握しておくことが、
とても大切です。私も薪ストーブ選びをお手伝いするとき、お仕事の内容
、家族構成、生活パターン、住んでいる地域や近隣の状況などを根掘り葉
掘り聞くことがあります。
 「なぜそれが薪ストーブと関係あるの?」と言われてしまいそうですが、
これが薪ストーブ選びで一番重要なことなのです。

薪ストーブは非常にアナログな道具です。スイッチひとつでパッとつくエ
アコンやファンヒーターに慣れてしまった現代人にとっては、かなり手間のかかる暖
房器具です。

例えば「薪ストーブは家全体を暖める」と言われています。しかし、
薪ストーブで家全体を暖めるには着火してから2〜3時間必要です。もしあなたの家族が、
朝6時に起きて7時半には全員出掛けてしまう──という生活パターンだと、
朝は家が寒いまま出かけなければならず、せっかく暖まったころには誰もいなくなってしまいます。夜も同様です。

こうしたご家庭で薪ストーブを楽しみたい場合は、他の暖房器具との併用
が現実的でしょう。週末、また冬の夜長、炎を眺めながら数時間すごすだけでも、
薪ストーブの良さは実感できるはずです。すっかり家が暖まったら、
薪ストーブだけにすればよいのですから。

しかし「薪ストーブは家全体を暖める」という文句を鵜のみにし、
薪ストーブ1台での全館暖房を試みる人は少なくありません。
結局「ちっとも家が暖まらない」と家族の不満がつのり、挙げ句の果てに薪ストーブが邪魔者扱いされる、ということなりかねません。
また、誰かがずっと家にいる、というご家庭でも、
日中誰が薪ストーブを管理するのでしょうか? 
エアコンなら小学生でもリモコンひとつで操作できますが、
薪ストーブだとそうはいきません。数時間ごとに薪をくべなければなりませんし、
空気を調節したり、着火時には灰や周囲の掃除も必要です。
誰がこれらの作業を率先してやるのでしょうか

そして薪の確保も大問題です。薪についてはまた別記しますが、必要量の薪
を確保し、割り、収納し、運ぶ。それだけの時間とスペースはあるでしょうか。
週末しか休みがとれないサラリーマンが、ひと冬分の薪を自分一人で割ることは果たして可能
なのでしょうか。

過去には薪ストーブは、別荘などで使われることがほとんどだったため、
これらの事柄はあまり問題視されませんでした。しかし人気が高まるとともに、
一般家庭で使用したい、我が家に設置したい、という人が増えてきました。
今までよりももっと現実的に、もっと有効な道具として使いこなすための
知恵と工夫が必要です。

どんな家庭状況でも、正しく自分にあった薪ストーブを選べば、薪ストーブライフを堪能できます。数ある機種の中から1台を選び、我が家ならではの
薪ストーブライフを構築していくことこそ、本当の楽しさと言えるのかもしれません。