誰も言わなかった薪ストーブの話

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大工さんに任せても大丈夫?


薪ストーブ屋以外にも、例えば建築業者や工務店さんが、家の工事の一部として
薪ストーブを設置販売するケースもあります。
建築業者がどこかの海外メーカーと代理店契約を結んでいる場合もありますし、
薪ストーブ専門店と提携している場合もあります。
また工務店さん自らが薪ストーブをどこかで購入してきて、
大工さんが取り付けるという場合もあるようです。

 注意したいのは、大工さんは薪ストーブのプロではない、ということです。
薪ストーブの設置、煙突の施工には、それなりのキャリアが必要です。
その建築業者、工務店さんには
薪ストーブ設置の経験があるのか。
薪ストーブ周囲の設計や工事は、誰が責任を持ってやるのか。
設置した後のアフターメンテナンスは、誰に頼めばいいのかなど、
しっかりと確認しておきたい点です。

 特に、数年前から新築住宅には24時間換気設備を付けることが義務づけられました。
この24時間換気設備と薪ストーブとの関係が、非常にデリケートなものなのです。
薪ストーブを置く場所と換気設備の場所を考慮しないと、
場合によっては上手く燃えないことがあるだけでなく、室内に煙が逆流することもありえます。
 また既存住宅に薪ストーブを入れる場合も、煙突の場所などを十分考慮しなければなりません。
あなたがインテリアの都合で「薪ストーブはここに設置したい」と思っていても、
不可能なこともあるのです。その点、薪ストーブのプロに相談すれば、
図面上で問題点を見つけることができ、トラブルを回避できます。
特に新築住宅の場合は、設計段階から薪ストーブのプロに相談することが大切です。

 日本ではまだまだ薪ストーブの認知度は低く、経験豊かな設計士であっても、
薪ストーブについて正しい知識を持っている人は多くありません。
まず設計士や工務店に確認をし、そこがしっかりしたノウハウを持っていないようであれば、
人まかせにせず、自ら薪ストーブ屋に行って相談し、
ストーブ屋で購入することにしたほうがベターです。
良心的な薪ストーブ屋であれば、早めに工務店側と連絡をとり、
スムーズな工事ができるよう手配してくれるはずです。

 ところで最近、非常に安価な薪ストーブがホームセンターなどで販売されています。
これを建主さんが購入して、大工さんに「つけてください」とお願いすることはできるのでしょうか。
おそらく施主さんの希望であれば、大工さんは渋い顔をしながら設置してくれると思います。
しかし前にも言ったように、薪ストーブや煙突に故障や不具合があった場合の
アフターメンテナンスは、まったく期待できないでしょう。
薪ストーブにはつきものの煙突掃除を大工さんに依頼しても、
まずは断られるでしょう。もちろん、すべての方がそうとはいいませんが、
知識も経験もない大工さんが取り付けて後日トラブルになることは、決して少なくありません。

 また同様に、安い薪ストーブを買って来て、薪ストーブ屋に「設置だけお願いします」
ということは可能でしょうか?
 これは、ほぼ100パーセント断られると思います。
プロは、よそで買った薪ストーブは絶対につけてくれません。
同時にメンテナンスも基本的には、自社で購入した方のみのサービスとしているところが、
ほとんどです。

 なぜか。
 そして、薪ストーブにはなぜこんなに価格の差があるのか。
 次の章で詳しくお話ししようと思います。